シミ取りをしたいけれど、何をやったらいいの?
顔のシミの存在は、見た目年齢を老けさせてしまうため、治療ニーズが非常に高いお悩みです。
一度できてしまったシミは自然に消えることはなく、美白化粧品を試してみても効果には限界があります。
しかし、いざ本格的にシミ治療を始めたいと調べてみると、色々な情報と聞き慣れないカタカナの治療名やマシーンの名前が溢れていて「違いがよくわからない」「自分はどの治療をするべきなのかわからない」といった混乱に陥ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は一般的に行われている主なシミ取り治療とその特徴について解説します。
この秋に、夏の間に蓄積した紫外線ダメージをリセットしたい方、すでにできてしまったシミを消したいとお悩みの方はぜひ治療選びの参考になさってください。
まずはシミの種類を見極める
一口にシミと言っても、紫外線と加齢が原因の「老人性色素斑」、遺伝要素の強い「そばかす」、ホルモンバランスが影響する「肝斑」、ニキビや外的刺激が原因の「炎症後色素沈着」など、原因によって様々な種類のシミが存在します。
一見、同じように見えるシミでも、シミの種類をきちんと見極めて、適した治療を行うことが必要です。
特に「肝斑」はレーザーの熱や刺激によって悪化するリスクもあるため、症状をしっかりと見極めて治療をしていくことが大切です。
肝斑とは…
頬骨上や頬などに左右対称にできる地図のような形状のシミ。
30代~40代以降の女性に多くみられ、女性ホルモン・紫外線・肌刺激によってメラニンが過剰に生成されることで出現すると言われているシミです。
「老人性色素斑」と重なるように肝斑がある方もいらっしゃるので注意が必要です。
シミ取りレーザー・レーザートーニング・光治療って何?
シミ治療を検索すると「シミ取りレーザー」「レーザートーニング」「光治療」という治療がヒットします。この3つはいずれも美容医療クリニックで行われている主なシミ治療です。3つの治療は目的と効果が異なるもので、シミの種類や症状によって使い分けられています。
次にこの3つの異なるシミ治療の特徴や効果について解説します。
シミ取りレーザーの特徴と効果
シミ取りレーザーは、メラニン色素(シミの黒色)のみに対してレーザーの熱を加えて破壊していく方法なので、ピンポイントでこのシミを消したいという方に適した治療法です。
特に、一般的なシミと言われている老人性色素斑やそばかすの除去に適しています。
「Qスイッチヤグレーザー」や「ピコレーザー」などのマシーンがあり、肌表面から深層まで対応が可能で、特定の波長のレーザーがメラニンに吸収され、その後の反応で色素沈着を改善します。
シミ取りレーザーは1つのシミに対して1回の照射で終了するというのが最大のメリットと言えるでしょう。(所要時間は約5分)
また、肝斑がある方は、高い出力のレーザーを使うと肝斑が悪化するため禁忌とされていますので要注意です。
シミ取りレーザー施術後のダウンタイムの過程
1照射後は軟膏を塗布し、保護テープや絆創膏を貼ります。
2紫外線を避けながら1週間〜10日ほどの時間をかけて患部がカサブタになるのを待ちます。
3カサブタが自然と剥がれ落ちることでシミが消滅し、綺麗な新しい肌へと生まれ変わります。
4カサブタが剥がれ落ちてからも、シミの再発や色素沈着を避けるために紫外線対策が必須です。
レーザートーニングの特徴と効果
シミ取りレーザーと同様に、レーザー機械を使う治療です。
「レーザートーニング」や「ピコトーニング」などと呼ばれており、顔全体に低出力のレーザーを照射することで、広範囲に広がるシミ、くすみ、色素沈着などを改善し、肌質改善や肌全体のトーンアップも期待できまです。
レーザートーニングは、肌へのダメージを抑えた波長を選択し均一に照射するという施術を数回重ねることで効果を出していく治療法のため、複数回の施術が必要なのが特徴です。
また肌ダメージが抑えられているため、肌の深部にある肝斑やそばかす(雀卵斑)などにも効率的にエネルギーを届けて効果を発揮できるのがレーザートーニングの強みです。
ダウンタイムもほとんどなく、 施術直後は赤みが出るケースがありますが、鎮静・保湿パックをすることですぐに引いていきます。
光治療(IPL)の特徴と効果
光治療は光の照射によって肌の再生を促し、シミを改善していく治療です。
レーザートーニングは肌の深い層にまでアプローチするのに対し、光治療は肌の比較的浅い層にアプローチする治療であるため、浅い層にあるシミやニキビ跡、色素沈着、くすみ、赤みなどには光治療が適しています。
照射するIPL(Intense Pulsed Light : 増強パルス光)という光は全体的に肌に吸収されるのが特徴で、肌ダメージは少ない分、特定の効果を狙うというよりは顔全体のトーンアップや全体的な美肌効果や肌質改善を目的とした治療となります。シミだけでなく、小ジワ・毛穴など幅広い肌悩みの改善にも効果を発揮します。
光治療のダウンタイムはほとんどなく、まれに施術後、多少の熱感や疼痛が残る場合がありますが、当日のうちに治まります。
いかがでしたか?
シミ取りレーザー・レーザートーニング・光治療、それぞれのシミ取り治療の特徴をお伝えしました。
当院のシミ治療
当院では、どの施術が適した治療なのかを医師が患者様のシミの症状を正しく見極めた上でチョイスし、最適な治療計画を立てサポートいたします。
レーザー治療機器はピコレーザーを導入しています
ピコ秒という非常に短いパルス幅(レーザー光を照射している時間)のレーザー治療によってシミを除去する施術です。
従来のレーザー治療より痛みが少なく、周辺組織へのダメージが少ないのが最大の特徴です。
また、メラニン色素の粒子をより細かく破壊することが可能なため、少ない治療回数でシミを綺麗に取り除くことができます。
シミ取りレーザー施術にもレーザートーニング施術にも対応できる幅広い効果が期待できるレーザー治療機器です。
光治療機器はフォトフェイシャルM22を導入しています
IPLという肌に刺激の少ない光を肌全体に照射して、シミ、くすみ、赤ら顔、小ジワ、毛穴の開きなどを改善する美肌治療です。
また、真皮層に働きかけることによりコラーゲンの産生を促し、肌にハリやツヤを出し、キメや質感を整える効果があります。
当院では他にも、内服薬の処方・ピーリング治療・導入治療など、豊富なシミ治療をご用意しています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任